全性愛の事

私は全性愛者で、パンセクシャルです。
男女どちらも好きになるというよりその人が好き。簡単に言えば好きになった人がタイプ・あばたもえくぼ的な人の愛し方といった感じです。(ジェンダーについては現在細分化されており、パンセクシャルはそういう事では無いと感じる方もいらっしゃるかもしれません)
男性に対しては比較的ラフに好意を持つ事が出来ますが、女性に対しては一度好きになったら本気といった感じです。なので好きな有名人は圧倒的に男性が多いですし、好意を抱くのも男性の方が多いです。
性的な側面でいえば、男女問わずどのジェンダーでも性的欲求を抱きますが見境なくでは無く、好きになった人にだけ非常に強く感じます。そのせいで私は好きな人の肉体しか見てないのではと自己嫌悪に陥る時もあります。好きな人以外に対しての性欲はどちらかというと嫌悪感を抱いており、好意を抱く/抱かない/抱かれている抜きにして触ってほしくないと強く感じます。なのでセフレ的、フリーセックス的な思想は個人的にはご遠慮願いたいです。
有名人男性に対しての好意は主に『こんな人になりたかった』という羨望が主としてあり、有名人女性に対しては『こんな人と付き合いたい』が主です。外面的好みも勿論あります。男性だと華奢な方、女性だと柔和な方が好きです。顔面的にはどちらも比較的あっさりとした顔が好みです。

女性を好きになり、女性と付き合い、別れ、男性と付き合い、男性を好きになり、別れと何度か繰り返していく内に当初は自身の事をバイセクシャルではないかと感じ、レズビアンバーに行った所、初対面のレズビアン女性からトイレでキスをされた時に猛烈な嫌悪感を抱きました。その嫌悪感は彼女がレズビアンであるという事では無く初対面のまだ何も知らない者に対し簡単にキスが出来る事に対してです。反対にホストクラブにも行ってみましたが、好意の無い異性の会話は退屈でしか無く演技でもそういったモーションをかけられる事が気持ち悪く、どちらも一度行って終わりでした。どうにも自分はバイセクシャルでは無いなとぼんやりとした考えを持ちながら男性と結婚しました。

パンセクシャルを知ったのはここ2~3年で、偶然でした。私は友達という定義、存在について理解できません。友達という概念そのものがわかりません。誰かとは友達なんでしょうがそれは誰なんでしょうか。私の中で友達と呼べる人は明確に私に向かって”あなたと私は友達”と伝えてくれた人のみです。それ位じゃないと他人と自分との関係性を理解できない。この事は私の中で長年の悩みと自己嫌悪であり、他人を信用出来ないのではないか?不誠実過ぎるだろうと自分の嫌いな面の一つでもあります。それは今現在も継続しています。
”友達”を理解できない人が私の他にもいるのだろうかと調べている時に偶然パンセクシャルを知り今に至ります。実を言うと私は今も自分がパンセクシャルなのか懐疑的な部分はあります。しかし今現在の私に一番近いのがパンセクシャルなのでそういう事にしています。あまり小難しく考えたくも無いですから。

LGBT問題に対し個人的には何か特別な思想は抱いていません。申し訳ありませんがそういう活動に参加する気も、支持する気もありません。基本的にこういったものは自然の中の一つだと思っているだけなので。小さい人間で申し訳ない。ただ、女性を好きになった事がバレた時家族から「気持ち悪い」と言われた事と男性と結婚した際「まともだったんだね」、「結局はそっちにいくのか」と言われた事だけはずっと根に持っており、当事者で悩んでいる皆さんがそういう事を言われなくても良い世の中にはなってほしい。
私は過去に女性を好きであったけれど”女性”だから好きになった訳ではなく”その人”だから好きであったし今の夫も”男性”だから好きではなく”この人”だから好きなのです。夫が男性では無く、女性/ゲイ/トランスジェンダー/人間以外の生き物であっても好きになっています。そういう人の好きのなり方をする人間がいるという事は理解してほしいなと強く感じます。

とりとめがなく、雑な独り言でした。失礼しました。